家は30年経てば建て替えという、なんとなく常識になっている考え方。
私たちは日々建築の仕事をする中でこの常識に疑問を感じ、
建物の新しい寿命や価値がある事に気づきました。
このことを伝えていきたいと日々いろいろな角度から考え、
使い捨ての文化ではなく「持続化できる家」を創るための「知恵」をこのコーナーでお届けしていきます!
第7回目は、この季節に多くの人が悩まされる問題。カビについてです。
かくいう私(スタッフ・花摘)も、ここ数年間、梅雨のあとに大量発生するカビに悩まされてきました。壁、家具の側面、ベッドの裏側、クローゼットの中の服やバッグ、ありとあらゆるところにカビが発生し、お気に入りの品々を処分せざるを得ませんでした。賃貸なので引っ越しすら考えました。これがもし持ち家だったら、もっと気持ちが凹んでいたと思うので、この記事を読んでいる多くの方のお悩みはより大きいと想像します。
そこで今回は、カビが生えてしまった場合の対処法と、そもそもカビを発生させないために私たちにできることについてのおはなしです。
花摘:今日はにっくきカビについていろいろ質問したいのですが、齋藤社長ご自身はカビの被害で困った経験などありますか?
齋藤:もちろんあるよ〜! じつはうちの会社が所有している別荘、通称「ホムスタビレッジ伊豆」もねえ、毎年被害に遭ってたんだ。別荘はどうしても人の出入りのない時期が長く、換気できないからね。天井、壁、ドア、床、もちろん家具類までカビだらけになってしまった。
花摘: なんと。それってほぼ全体じゃないですか! 久しぶりに遊びに行って、ウキウキした気持ちで玄関を開けたら「うわっ、カビ臭い!」なんて最悪…。リフレッシュしに行ったのに、体調悪くなりそう。
齋藤:でしょ!? 最初の頃は、対処法というか、カビが生えてしまったところをできる限り塩素系の除去剤(市販されているものでは「カビキラー」など)で拭き取ったり、直接散布して良いところには散布して除去したりしていたの。
花摘:なるほど。でもすでにカビが生えてしまったところにはカビの根っこがあるっていうし、元どおりに綺麗にするのって、ほぼ不可能ですよね。塩素独特の臭いで体調も悪くなるし…。予防策ってないんでしょうか?
齋藤:カビ対策でいちばん大事なことってなんだか知ってる?
花摘:う〜ん。乾燥させること???
齋藤:まあ、それももちろんだけど、正解は換気です! 換気というか、ようは空気を回すことがすごく大事なんだよ。
花摘:へえ〜。あ!だから人の出入りがない別荘は、空気の動きがなくてカビだらけになってしまうんですね。
齋藤:その通り。だから、いまは別荘に数台の扇風機を置いて、誰もいないときでも常時まわしているよ。
もちろん、湿度を下げることも有効なので除湿機もないよりあった方がいいけれど、水がいっぱいになると止まってしまうから、別荘などなかなか行けない場所には向かないよね。一般家庭だったら、除湿機もかなり有効だとは思います。それでも、もともと湿気が出ないように風を送って空気を回す方がより効果的。
花摘:たとえばうちのクローゼットの中は、モワッとした空気が溜まりやすいんですけど、そこに向かって扇風機を回したりするのはどうですか?
齋藤:お、それ大正解。ぜひ時々やってみて。ぜんぜん違うと思うよ。
花摘:他になにか私にもできる予防策ってありますか?
齋藤:最近一般的になってきた銀イオン入りの浴室用防カビくん煙剤ありますよね。もしカビが部屋全体に発生した場合は、あれを部屋に使ってみるのもおすすめです。ただし、使用方法をしっかり確認して、煙が触れてはいけないものなどは片付けておくなど注意しながら自己責任で使ってくださいね。
花摘:なるほど。そんな使い方もあるんですねえ。他には?
齋籐:湿気防止として、窓の結露対策は重要なポイントだよ。内窓サッシを設置し、窓の結露を防止することはかなり効果があるし、内窓は取り付け後のランニングコストも掛からないので、持ち家の方にはオススメ。これから新築する場合もね。温度保持効果にも優れているので、夏の冷房費と冬の暖房費の節約にもなります。
花摘:いいことだらけですね!
ところで、カビを除去することが難しいのはどんな場合ですか?
齋藤:これまで遭遇した現場でいうと、壁など表面的なカビだけでなく、壁の裏側や断熱材にもカビが発生している案件。このような場合には、どうしてもプロによる工事が必要です。ホームスタッフにも、そういった相談はくるので、もし被害がひどい場合には連絡してくれれば現場を見て対処法を考えます。
花摘:社長の話を聞いて、カビは発生する前の予防がすごく大切だとわかりました。経験上「ん? カビ臭いな」と気づいたときには相当すごいことになっているので(涙)。帰ったらさっそくカビ予防始めます!
有限会社 横浜ホームスタッフ
TEL.0120-736-368
(受付:平日9:00~18:00)
ご来店も大歓迎です!
〒246-0014 神奈川県横浜市瀬谷区中央39-4
>>周辺地図はこちらCopyright © Yokohama-home-staff.inc.