家は30年経てば建て替えという、なんとなく常識になっている考え方。
私たちは日々建築の仕事をする中でこの常識に疑問を感じ、
建物の新しい寿命や価値がある事に気づきました。
このことを伝えていきたいと日々いろいろな角度から考え、
使い捨ての文化ではなく「持続化できる家」を創るための「知恵」をこのコーナーでお届けしていきます!
第8回目は、簡単リフォームについて。
両親が長く住んでいた家を継いで住むことになったけど、すべてがダサくて気持ちが下がる…。いっそのこと建て替えやリノベーションで心機一転したい! でもお金がない。しかも住めないわけじゃないし…。どうしたらいいの〜!?
という状況に陥っている方って案外多くないですか?
そんなお悩みを抱えている方に、簡単かつそれほどお金もかからずに家の雰囲気を大きく変えるアイデアをご提案できないだろうか?
そこでリフォーム、リノベーションの達人、ホームスタッフ齋藤社長にいろいろな方法をアドバイスしてもらいました!
ちょっとしたリフォームや小物の買い替えで、大きくイメージチェンジができてしまうという、なんとなくトクした気分になれる!? お話です♪
花摘:まず、てっとり早く雰囲気を変えたい! 気分を上げたい! というときにおすすめの方法はありますか?
齋藤:部屋全体の雰囲気をガラッと変えるのに、いちばん簡単で効果的なのは照明を変えること。とくにご両親が住んでいた家となると、いまだに昔ながらの青白い蛍光灯の明かりが食卓やリビングについていることも多いでしょう? まずはそれを変えましょう!
花摘:今はLEDが主流になりましたが、雰囲気のいい色のLEDってあるんでしょうか?
齋藤:もちろん。性能も良くて色味もおしゃれなLEDがたくさん出ているから、ぜひネットで調べたり、実際に家電売り場に足を運んだりしてみてください。
机で書き物をするときは、やっぱり蛍光灯の明かりが見やすいですが、食事をしたり寛いだりしたいときには蛍光灯だと明るすぎるしリラックスできないよね。
そんなとき、灯りを調節できて色も変えられるLEDはとても楽しいですよ。
花摘:そんな便利なタイプもあるんですね。
齋藤:もう少し工夫するとしたら、天井から照らすのではなく部屋の隅や床に置くタイプをプラスするのもかなりおすすめ。壁を照らす間接照明などにすれば、楽しさも雰囲気の良さも格段にアップするよ。
花摘:海外ドラマや洋画で、よく子どもが寝静まったあとに夫婦水いらずでワイングラスを傾けたりするシーンが出てきますよね♡ そういう場面は、決まって間接照明!
齋藤:笑。妄想力ありすぎ! でもまさに、そんな雰囲気をあっという間に実現できちゃいます。
ソファーの後ろに照明器具を置いたり、観葉植物のそばにスタンドライトを置いて、壁に影絵のような模様を映し出すのも感じがいいと思うな。
花摘:あら〜〜〜〜〜♪ 齋藤社長って、案外ロマンチストなんですね。見直しちゃった。
齋藤:仕事ですから(苦笑)。
花摘:さすが、アイデアの引き出しがたくさんありますね。他にどんな照明の使い方がありますか?
齋藤:玄関の周りや庭にもポイント的に灯りを取り入れると、けっこう簡単に雰囲気を変えられるし、じつはそんなにコストをかけずに品よく高級感を演出できるのでお得です。
花摘:照明以外にも、手軽に家の雰囲気を変えられる方法はありますか?
本当は壁紙や床を張り替えたら、どんなに素敵だろう! って思うんですけど。。。
齋藤:面積が大きいところを変えるのはイメチェンには有効だよね。ただ、壁・床・天井を全体的に工事するのは時間もお金もかかるので、部屋の中でポイントやアクセントになる壁や天井だけリフォームするのも良いと思います。
花摘:あ、最近はトイレの壁の一面だけ輸入壁紙を貼ったりする方も増えましたよね。
齋藤:そうそう。それだけでパッと雰囲気変わりますからね。壁紙だけでなく、塗装、漆喰、珪藻土※、タイル、エコカラット※、無垢板など、選択肢は限りなくあります。ぜひ工務店やインテリアの専門家に相談しながら、選ぶ楽しさも味わって欲しいですね。
※エコカラット…リクシルエコカラットは、室内の空気を整えてくれるインテリア商材。微細な気孔がある原料をタイル状に焼いて作られています。目に見えないナノサイズの小さな孔(あな)があり、室内の湿気を吸収・放出することで、湿度を調整する働きを持っているんです。料理・ペットのニオイを吸収、有害物質の低減など私たちの生活に変化を与える商材ということで注目を浴びています!!
※珪藻土…自然が生み出した鉱物で、無数の微細な孔(穴)を持ち、耐火性や吸水性、吸着性、消臭性、保湿・調湿性など、たくさんの優れた性質を持っています。シックハウスやアトピーなどのアレルギー要因の一つとして、住宅建材の化学物質の影響を指摘する見方がある一方で、自然素材の珪藻土は有害な化学物質を含んでいないので、アレルギー症状に悪影響を及ぼすことがありません。
花摘:和室のアイデアはありますか? 実家のことで悩んでいる方の中には、古くてオバケが出そうな(?)和室の扱いに困っている人もいそうですよね。
齋藤:それなら、畳を変えるのはどうかな。昔ながらの「い草」だけでなく、和紙の素材もあるんですよ。この写真の方は、畳を琉球タイプにして和紙表でモダンなスタイルを実現しました。高級旅館みたいで素敵でしょう?
花摘:お話を聞いているうちに、我が家も早速プチリフォームしたくなりました。照明を買い足したり、一部の壁に変化をつけるだけで、マンネリから抜け出せそうです!
実家のことで悩んでいる人だけでなく、賃貸に住んでいる人で大きな工事ができない人にも使えるテクニックですね。
齋藤:そうですね。賃貸は出るときに元通りにして引き渡すのが原則だから、照明を付け替えたり、もともとある壁に剥がせるタイプの壁紙を貼ったりするのはおすすめのテクニックです。
花摘:それだけで海外ドラマの世界を手に入れられるなんて、ワクワクします♪
ところで、もう少し大々的に工事できる方の場合、どんなアイデアがありますか?
齋藤:昔の家は部屋が小さく区切られていることが多いので、例えば壁を撤去するのはどうでしょう。北向きのキッチンがあって、その隣が和室だったりするなら、間の壁を取っ払って広いLDKにすると、キッチンも明るくなるし空間も広々して気持ちいいですよ!
花摘:あ、それいいですねえ! じつは私の実家がまさにそのタイプです。いつかあの壁をなくして、真ん中に大きなアイランドキッチンを設置してみたいなぁ。。。(また夢ごこち)
齋藤:そのときは相談に乗るから。今日はこの辺でお開きということで(笑)。
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