横浜のリフォーム会社。横浜ホームスタッフ

リフォームお役立ちコラム

【シリーズ建て替えは必要ない!】VOL.9 災害に強い家づくり

家は30年経てば建て替え、というなんとなく常識になっている考え方。

 

私たちは日々建築の仕事をする中でこの常識に疑問を感じ、

建物の新しい寿命や価値がある事に気づきました。

 

このことを伝えていきたいと日々いろいろな角度から考え、

使い捨ての文化ではなく「持続化できる家」を創るための

「知恵」をこのコーナーでお届けしていきます!

 

9月1日は「防災の日」。小学校から高校まで、多くの学校では避難訓練と防災に関する先生からのお話がある日です。主婦にとっても、新聞の折込チラシに「防災グッズの備えは大丈夫ですか?」などという文字が目につき、普段よりも意識が高まる時期ですね。

 

そこで今回は、築年数が古い家でもリフォーム等により防災レベルを高めることができるのか? というお話です。

 

建物の倒壊以上に怖いのは意外にも…

 

編集部:災害というと、今の日本で心配なのは「地震」「地震による火災」「台風」「大雨による洪水」などでしょうか。まず、地震について教えてください。

 

齋藤:地震対策というと、普通は大規模な耐震工事をしなくちゃダメ? と考える方が多いです。でも実はそれ以上に大切なことがあるんですよ。

編集部:え!? そうなんですか? まさに私もよく校舎などに施されている大きなバッテンの鉄骨を想像しました。アレを家につけないといけないのかな???? と。

 

齋藤:でしょう? 建物が古いと、倒壊を心配して相談してくるお客様が多いです。もちろん、建て替えなくても壁を増やしたり屋根を軽くするなどして強度対策をとることは可能ですが、僕は建物の造り以外に気をつける点があると感じています。

 

編集部:ぜひ教えてください!

 

齋藤:実際に大地震を体験した方から「大きな地震が来たら、なるべく早く家を出ることが大切だ」と何度も聞きました。玄関や窓が歪んで出られなくなるからです。

 

編集部:私も子どもの頃に母親から「地震が来たらすぐに窓と玄関を開けなさい」と言われました!

 

 

齋藤:そうでしょう。早く外に避難するためには、家具や家財の置き方を確認しておくのも大事です。避難経路になる階段・廊下・玄関にモノが多いと、邪魔されて逃げ遅れる原因になります。倒れやすいタンスが廊下にあったり、モノが山積みになっていたりするのもNGですよ。

編集部:うわ、ありがちですよね。。。気をつけなくちゃ。うち、玄関に大きな絵を立てかけてありますけど、まさにNGですね。

 

齋藤:震災後に宮城に行きましたが、実際に倒壊している建物はほとんど無く、一部が壊れているだけでした。津波や土砂崩れなどは別として、地震そのものの被害は部分的なんです。むしろ倒れた家具や散乱した食器などで逃げ遅れるケースが多かったので、改めてそのあたりを確認することが大切です。

 

編集部:となると、耐震工事というよりもむしろ普段からスッキリ安全に暮らせるような収納や間取りについて考える必要がありそうですね。

 

火災を防ぐためには日常的な気配りが大事

 

編集部:では地震のあとに発生する火災で命を落とす人も多いと聞きますので、火災に関してできることを教えてください。

 

齋藤:まず、古いガスコンロで安全装置が無いタイプを使っているご家庭は、早めの交換をお勧めします。消し忘れ防止機能があれば、ガス器具火災の心配はかなり減らせますよ。

 

編集部:それならすぐにチェックできますね。

 

齋藤:さらにガスコンロの周りに燃えやすい物を置かない。換気扇に過剰なフィルターや汚れ防止フィルムなどを使わない。じつはそれも大事なポイントです。

編集部:それは気づきませんでした。つい汚れるのがイヤで、フィルターやフィルムを使ってしまいます。でも確かにたまにペラっと剥がれてきて、普段でもヒヤっとすることがあります。

 

齋藤:そうです。引火の原因にもなりますし、フィルターは吸引力を下げてしまい本来の性能が使えなくなって、キッチンや部屋の汚れの原因になる場合もあるんです。

 

編集部:ガーン。。。

 

齋藤:今は昔と比べて電気器具の使用が多いので、コンセントのまわりの埃やタコ足配線、分電盤の老朽化などの点検も大切。1カ所で集中して使用すると、配線やコンセントに熱がたまり火事の原因になります。

編集部:怖いですねえ。。。地震のための備え以前に、家や命を守りたいなら普段から掃除をサボらず、目の届きにくい部分にも気を配る必要がありますね。反省!

 

水害関係は平常時にチェックを済ませ交換等の対策を

 

編集部:ドキドキしっぱなしですけど、最後に台風に関して教えてください。

 

齋藤:最近の台風は、昔とは全く違うものになりました。想定外のことが起きると思った方がいいです。威力もすごいですからね。

そのため雨戸やシャッターの無い窓からの雨漏れ、飛来物によるガラス割れなどの事故も多くなりました。

 

編集部:大木が折れて飛ばされたり、近隣の家の屋根が剥がれて飛んできたり、いろいろな被害をニュースで見ます。どうすればいいのでしょう。

齋藤:対策として、後付けのシャッターの工事も増えています。老朽化した屋根の被害も確かに多いので、点検が必要です。でも危険なので自分で登るのはやめてくださいね。

屋根に関しては、突然訪問してくる業者にも気をつけて。「近くで工事しているんですが、壊れた屋根が見えたので」と親切そうに声をかけてくることが多いから注意してください!

 

編集部:そういう詐欺まがいの案件も聞きますね。不安につけ込んだ商法は許せません!

ところで、ゲリラ豪雨などによる大量の雨水への対策はありますか?

齋藤:排水というと、つい下の方にばかり目がいってしまうけれど、じつはベランダや屋上がある建物の排水対策も必要です。1カ所しか排水口が無く、流れきれずに建物内に雨漏りする事案も増えています。室内に漏れたときの被害は大きいので、早めの改善をお勧めします。

 

編集部:確かに、我が家の向かいにあるビルの屋上には、雨が降るたびに大量の水が溜まってプールのようになっています。いつか大変なことになるんじゃないかと、見ている方が不安。

 

齋藤:建物全体のことに関しては、屋根の対応年数の確認や、軒裏の素材の確認(ベニヤなど燃えやすい素材かどうか)、窓や雨戸の交換など、平常時の余裕があるうちにいつくるかわからない天災に向けての検討を始めてください。

信頼できる専門業者なら相談に乗ってくれるはずですから。

(聞き手:編集部 花摘)

 

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