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リフォームお役立ちコラム

【シリーズ建替えは必要ない!】Vol.3 水まわりをリニューアルすれば家は長生きする。

家は30年経てば建て替えという、なんとなく常識になっている考え方。

私たちは日々建築の仕事をする中でこの常識に疑問を感じ、

建物の新しい寿命や価値がある事に気づきました。

このことを伝えていきたいと日々いろいろな角度から考え、

使い捨ての文化ではなく「持続化できる家」を創るための「知恵」をこのコーナーでお届けしていきます!

第3回目は、お風呂などリフォームや建て替え問題とは切っても切れない

「水まわり」について語ってもらいました。

「全体にダメになってます」という呪いの言葉

水道のメーター値が不自然なので水漏れでは…と検針員に指摘され、ヒヤッとした経験はありませんか?

慌てて業者を呼んで調べてもらったら

「やっぱり水が漏れてます。柱や基礎まで水がまわって傷んでいるので、100万円以上かかりますねえ…。今そんなに大金をかけて修理するなら、家も古いことですし、建て替えちゃった方がいいかもしれませんよ」などと言われすっかり不安になった、という話もよく聞くんだよね。

でもね、業者の話が部分的には真実で、本当に柱が腐っていたとしても、

「なんで傷んだところだけ修理しないの?」って僕は言いたい。

一般的に、柱や基礎がダメになったら家はもう終わりっていう思い込みがあるでしょ?

でも、もし「通し柱」(2階建以上の家の土台から軒まで通した1本柱)がダメになったとしても、傷んだ部分だけ新しくして金具で補強すればまったく問題ないよ。もしそれができないとしたら、増築だってできないことになっちゃう。

かなりのレベルで傷んでいたとしても、お風呂などの水まわりだったら、せいぜい柱2〜3本替えればいいだけ。金額だって十数万円程度でなんとかなるはずなんだ。

 

 

これまでにあったウソのようなホントの話

あるお客さんが、うっかり小さなスポンジを流しの排水口に落としちゃった。それが原因で詰まって、専門業者になんとかしてもらえないかと連絡。

すると業者は状況を調べた後「簡単には取れないので、高圧洗浄機で水道管全体を掃除しないと無理です。かなりの料金がかかりますがよろしいですか?」と。

お客さんは「え!? ただスポンジを落としただけなのに、そんな大金を払わなくちゃならないの!?」とさすがにびっくり。業者には待ってもらって、別のところにも問い合わせたんですよ。そしたら年配の熟練作業員が来て、長い針金でちょいちょいっとスポンジを取ってくれた。あのとき慌てて高圧洗浄なんか頼まないでホントよかった〜と話してくれました。

もうひとつのエピソードは、中古一軒家の購入を検討している方から連絡が来て。念のため、契約の前に水回りに問題がないか僕にチェックして欲しいというので、水道管などを確認して「問題ないですよ」とお伝えした。すると後日、怒り気味に「齋藤さんが大丈夫って言ったから安心して買ったのに! 給湯の管が錆びて茶色くなってるから交換しないとダメって言われたんだけど!」って電話してきた。ん?そんなはずはない、おかしいぞ、と思って急いで現場に向かいました。

もう一度水道管を確認したら、やっぱり問題ない。「銅管」だから茶色いのは当たり前なんですよ。鉄製なら錆びたら茶色くなると思うけど、銅は錆びたら緑色になるはずだし。その場で交換を勧めてきた業者に連絡してもらって、そのことを伝えると、2度と電話が来なくなった。それまでは毎日のように営業の電話がかかってきていたのに!

■直せないところなんてない!

2つのエピソードのように、本当はちょっとしたことやなんでもないことなのに、あたかも大変そうに不安を煽り「全体が」ダメになったみたいに言われるケースがある。

確かに20年、30年前だったら、通し柱を途中で切断してうまく連結する技術はなかったかもしれません。でも今の建築技術は格段に進歩しているし、最初にも言ったように、なおせないところなんてないんだよね。

だからこそ横浜市だって耐震補強の工事に対して予算を組んで補助金を出してきたわけです。建物を壊してイチから建て直さなくても、今ある建物をそのままにしつつ補強したり交換したり修理したりできるんだから。

もちろん状況によっては建て替えるしかない場合もありますが、ほとんどは必要ありません。言われるままに建て替えを決めて、水まわりから離れたリビングルームとか和室などの壁を剥がしてみたら、新築のときとまったく変わらない綺麗な柱が出てきた、なんて話はいっぱいあります。

築20〜30年も経てば、確かに水漏れが発生する家は出てきます。昔の水道管は外に出ている部分は硬質塩化ビニル管で、家の中は鉄製というのが多く、割れやサビなどで傷むのは仕方ない。でも、水漏れの原因は水道管の接続部分のパッキンのゴムが劣化しているだけという場合も多いんだ。

だから、結論としては「全体がダメ」という言葉に惑わされず、どこに問題があるのかしっかり調べてくれる業者に依頼し、問題のない部分はできるだけ残しつつ修理することです。

 

(聞き手/ホムスタ編集部・花摘)